陽風園のご案内>ごあいさつ

就任のご挨拶

理事長  奥   清  
社会福祉法人陽風園の理事長に就任いたしました。
先ず、園祖小野太三郎さんの墓前に額ずき、心引き締る思いとともに、在りし日の人となりを偲びました。
園祖太三郎さんは十歳の時、近くの近江町市場へ遊びに出掛けました。 市場の中程まで来ましたら大勢の人だかりです。 何だろう?と覗き込むと、甲羅の大きさは一メートル余、足の大さは二握りほど、大きな海亀が繋がれて放し亀と看板が立てられています。 甲羅には赤く“幸”という字が書かれています。 この亀に向かって小銭を投げ“幸”という字に当てると、今年一年は幸福になれると、みんな小銭を投げています。
そこから少し離れた所に、一老人が座っています。頭は白髪、衣は破れ、裸足、腰も曲っています。 お椀を前にして「お恵みください」と物乞いをしていますが、誰も見向きもしません。 亀には小銭を投げますが老人には恵んでくれないのです。太三郎さんは腹が立ちました。 「なんと惨い事だろう。亀よりも人間の方が大事なのにどうして分からないんだろう。 子供の僕でも分かるのに……。
よし!僕が大きくなっても亀にお金を投げるような人間にならない。 お年寄りを心から大事にしてあげる人になろう!」と心に誓いました。 夕方遅くなっても老人の側を離れませんでした。
と福祉の先覚者 小野太三郎さんの一節が、金沢偉人物語に記されています。 私も、太三郎さんのお心を肝に銘じ、誠実にお勤めしますと手を合せて第一歩を踏み出しました。 至らぬ者ですがどうぞよろしくお願いを申し上げます。
社会福祉法人 陽風園

前のページ
トップページ
次のページ
信条/園章