2021年05月12日  

緑の森に浮かび上がる、山吹色の施設の中 ~パート2~

GWは終わり、石川県独自の緊急事態宣言が発令されてしまいました。

普段ならば、世間では5月病が~という季節ではございますが、皆様いかがお過ごしですか?

異動職員も新人職員も、「5月病」などと言っている暇なく、仕事や入居者の顔や状態を覚えるのに必死ですぞ。

では・・・今回は入浴編!!

 特養をご存じない方の、七不思議のひとつ?!

どうやって要介護3以上の方の入浴を介助しているのか!?

 

この様な『特殊浴槽』を使用して、ゆったりと全身浸かって頂いてますよ!

まず、『臥床浴』

その名の通り、寝た状態で入れる寝台浴槽です。

 

モデルをかって出てくれたH相談員とK介護員

車いすから昇降可能な寝台車に乗せ

 

 浴槽に『カチリ』と合体させます。 

普段なら、浴槽に入る前に、頭や顔、身体を洗ってしまいますよ。

 

 

身体が浮かないようにベルトを締めて、安心して入浴して頂くため、安全バーを握ってもらいます。

 『横に動きますよ~』

と声を掛けながらスライド。

この部分もカッチリ合ってないとスライドしません。

 

そして・・・。

浴槽が上に上がってきます。 

 

 

ゆっく~り上がってきますよ。

身体の下の方から、暖かいお湯が上がってくるような状態です。

 

寝た状態で、ゆっくり肩まで浸かれます。

ブクブクとバブルも出せるんですよ。

源泉かけ流しです(笑)

 

 

次は、『リフト浴』 

車いすのようなシャワーチェアーに乗り換えます。

この浴槽に入れる方は、車いすでも、自分で立てる、または掴まり立ちが保持できる方です。

 頭と体を洗って~

 ちょっとリクライニングさせてから形の変わった浴槽へ~

 

 

 

 

 座っている椅子ごと、浴槽に入ります。

 

 

 奥まで入ったら、後ろの扉を閉めます。

 案外、目の前にモニターの壁があることで、圧迫感があるらしいです。

 でも何もないとそれも不安かも。

なんだか、遊具に乗ってるみたいですね

 

入居者は小柄ですから、H相談員の肩くらいに頭が来る状態です。

お湯は、目の前のタンクに貯められていて、足元からボタン一つで出し入れされます。

カメラメセン、アリガトサン。

家では入れませんよね。養護老人ホームや有料老人ホーム等にも、リフト浴はあっても、臥床浴はあまり設置されていないのでは?

皆さん。お風呂に入るまでとっても嫌がる方もおいでます。

でも、ふろ上がりは「ありがとね~入って良かったわ~」と言ってくれていますよ。

 

その笑顔が、なによりの私たちの癒しです♥